研究課題/領域番号 |
23653218
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森 悦朗 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30368477)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 神経機能画像学 / 認知科学 / 神経科学 |
研究概要 |
健常被験者に対しても記憶課題によるfMRI実験を行った.記憶再認の際の欺瞞行動に対して背外側前頭前野が賦活されるが,記憶素材が情動的な場合は中立的名場合に対してより大きく賦活されることを見いだした.このことは解離性健忘患者において思い出せない事象,すなわち情動的事象の再認に対して背外側前頭前野が賦活されることと共通し,解離性健忘における記憶の抑制の神経基盤に対する示唆を与える.また解離性健忘では知っているはずのことを知らないものと自覚しているが,新奇性(知らないこと)を判断に関する神経基盤を健常被検者に対するfMRI実験で検討し,新奇と判断した時に海馬の賦活があるが,その活動は新奇性の脈絡に関して変化することを見いだした.さらに記憶に関する視床の関与を左視床前部梗塞の患者群で検討し.海馬および前頭前野との結合を機能解剖学的に明らかにした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画に対する倫理審査において,改訂が必要となり解離性健忘患者を対象とした研究の開始が遅れ,さらに震災の影響から解離性健忘患者の確保に困難を来している.健常者および器質性健忘患者に対する基礎的研究を進めている
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今後の研究の推進方策 |
震災の影響も少なくなり,解離性健忘患者確保も期待できると思われる.研究の遅れおよび研究計画の改訂のため,rTMSを用いた介入実験は困難と考えられる.器質性健忘患者に対する基礎的研究は引き続き行う.
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次年度の研究費の使用計画 |
記憶研究の成果発表及び情報収集のための旅費被検者への謝金
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