研究課題/領域番号 |
23653235
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 満 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70171527)
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キーワード | コミュニティキャパシティ / アセスメント / 社会教育 / 地域福祉 |
研究概要 |
本研究の目的は、これらの専門諸機関の実践の質を高めるために不可欠なコミュニティ・キャパシティをアセスメントする指標開発を行うことにある。とくに、それぞれ教育と福祉のサービスを地域レベルで提供している諸機関(公民館、地域包括支援センターなど)の実践に資する指標開発とその試行的活用・評価を行うことをめざしてきた。 本研究は、全体として3年の研究期間を想定していた。まず、①CDの概念の内外の研究動向を検討する。とくに、国際的な研究、及び援助機関が作成した評価指標の検討をすすめ、暫定的な指標を作成する(平成23年度)。②暫定指標を活用して、地域のキャパシティのアセスメントを試行的に行うとともに、その有効性を検証するために次年度に向けてのCD実践計画を作成(一部実施)する(平成23・24年度)。③CDの実践を公民館、社会福祉協議会、社会福祉施設、地域包括センターで試行的に実施して、その事業の評価を、アセスメント指標を活用して行う(平成24・25年度)。 2012年度は、研究成果として『市民参加でつくる計画・評価ツール:ロジック・モデルのガイドブック』を作成・発行した。しかし、当初の計画では、暫定的に作成したアセスメント指標で地域のキャパシティを診断し、これにもとづいて実践計画を作成し、試行的に実践を行うことをかかげてきたので、これが残された課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2012年度は、研究成果として『市民参加でつくる計画・評価ツール:ロジック・モデルのガイドブック』を作成・発行した。しかし、当初の計画では、暫定的に作成したアセスメント指標で地域のキャパシティを診断し、これにもとづいて実践計画を作成し、試行的に実践を行うことをかかげてきたので、これが残された課題である。
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今後の研究の推進方策 |
2012年度は、研究成果として『市民参加でつくる計画・評価ツール:ロジック・モデルのガイドブック』を作成・発行した。しかし、当初の計画では、暫定的に作成したアセスメント指標で地域のキャパシティを診断し、これにもとづいて実践計画を作成し、試行的に実践を行うことをかかげてきたので、これが残された課題である。 次年度は、研究協力機関の協力を受けて評価ツールを試行して、ツールの有効性と改善点を明らかにする往復作業をすすめる予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
2012年度の予算執行の過程で残額がでたのは、おもに評価ツールの作成に集中したためであり、次年度は最終年度でもあり、共同研究機関の協力を得て評価ツールの試行と改善を集中的に行う予定である。とくに、広島県などの機関に協力を得る予定であり、そのための旅費等の支出増を計算している。したがって、全計画期間での予算額を有効に使って実施できる。
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