• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

授業過程評価スケール(修士課程用)の開発-教育評価システムの構築を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 23653240
研究機関千葉大学

研究代表者

舟島 なをみ  千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00229098)

研究分担者 中山 登志子  千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (60415560)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード授業評価 / 看護系大学院 / 修士課程 / 尺度開発
研究概要

本研究は、看護系大学院の教育評価システム構築に向け、授業改善に有用な評価スケールとその活用ガイドを開発することを目的とする。この目的達成に向け、平成23年度は、次に示す研究を実施した。1.看護系大学院の学生を対象とする調査:平成23年度以前から実施中の看護系大学院修士課程・博士前期課程に在籍する学生が良いと思う授業、良くないと思う授業の質問紙調査を継続した。今年度、質問紙を227配布し、117データを回収した。その結果、全国16の看護系大学院に在籍する学生が記載したデータを合計278収集できた。2.評価スケール開発に不可欠な看護系大学院修士課程の学生が授業を評価する視点の解明:有効回答272をBrelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用い、分析した。その結果、967記録単位から49カテゴリが形成され、看護系大学院修士課程の学生が授業を評価する49視点が明らかになった。解明された49視点は「学習成果の発表と討議の有無」「教員の態度の適切性」「学習成果に対する教員からの助言・評価の有無と適切性」「授業への印象の良否」「授業形態の多様性」等であった。3.解明した看護系大学院修士課程の学生が授業を評価する視点の信頼性の検討 (1)解明した49視点以外の新たな評価視点の有無を確認するため、有効回答300となるよう残り28データを追加収集する。現在、8データを収集した。 (2)解明した看護系大学院修士課程の学生が授業を評価する視点を表す49カテゴリの信頼性を検討するために、研究者2名によるカテゴリへの分類の一致率をScott,W.A.の式に基づき算出するための準備を整えた。平成24年度初めに一致率を算出し、信頼性を確認する。今年度の研究成果に基づき次年度授業改善に有用な評価スケールを作成する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度目標とした授業の評価視点の解明とその信頼性確認のうち、授業の評価視点の解明を終えている。また、評価視点の信頼性確認に向けた一致率の算出は、次年度初めに終える予定であり、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成24年度初めに評価視点の信頼性確認に向け一致率を算出する。また、今年度は前年度解明した授業の評価視点を基に授業過程の評価基準を導出し、それを基盤に評価スケールを作成する。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度に使用予定であった信頼性確認のための費用、および当初平成24年度に計画していた評価スケール開発のために必要な専門家会議、パイロットスタディ、作成した尺度を用いた調査、前年度の研究成果発表の費用を使用する。

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi