本研究は、看護系大学院の教育評価システム構築に向け、授業改善に有用な評価スケールとその活用ガイドを開発することを目的とする。この目的達成に向け、平成25年度は次に示す研究を実施した。 1.授業過程評価スケール-看護系大学院修士課程用-の信頼性・妥当性の検証:スケールの信頼性・妥当性の検証に必要なデータを収集するため、全国の看護系大学院において授業を担当する教員に研究協力を依頼し、39授業248件のデータを収集した。収集したデータを分析し、開発したスケールの信頼性・妥当性を検証した。これにより、平成24年度研究成果「大学院学生の授業に対する評価基準」を反映した授業過程評価スケール-看護系大学院修士課程用-を開発できた。 2.活用ガイドの作成とスケールの有効性検証:開発した「授業過程評価スケール-看護系大学院修士課程用-」の活用ガイドを作成するとともに、全国の看護系大学院において授業を担当する教員に聞き取り調査を実施し、その有効性について確認した。
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