研究課題/領域番号 |
23653244
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
渡邊 洋子 京都大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70222411)
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研究分担者 |
吉田 正純 京都聖母女学院短期大学, 児童教育学科, 講師 (30547378)
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キーワード | 専門職 / 専門職教育(養成) / 多職種連携教育 / 職業教育 / 国際研究者交流:英国 / 生涯学習・教育 / インフォーマル学習・教育 / 学習方法(学習形態) |
研究概要 |
本研究は、多様な専門職における教育の異なる実態や共通課題を、医師・医療者(看護師・理学療法士など)養成、企業内教育、現場型行政官教育(海上保安官養成など)、教師・保育士養成、社会教育関連専門職(学芸員・社会教育主事・図書館司書)養成、法律家養成、学術的研究者養成などを手がかりに、領域横断的に探究する中で、多職種連携教育(InterProfessional Education)の実践交流モデルを開発・構築する試行的取り組みとそれを踏まえた異業種間比較研究からなる。それらを通し、先行研究の乏しい専門職教育と専門職性に関わる研究基盤を形成し、複数領域の専門職の実践的課題の共有化による自己・相互教育のメカニズムと専門職性の包括的研究への契機・可能性を得ることを目指した。 初年度は、京都大学IPE研究会として英国フィールド調査、専門職教育に関わる実践へのアクションリサーチと参与観察、メンバー用HPの立ち上げを行い、2011年8月に賛同メンバーが東京IPE研究会を結成、両IPE研究会は情報交換しつつ独自の活動を展開した。2013年2月、京大IPE研究会を関西IPE研究会に拡大・再編し、大阪総合保育大学・佐伯知子氏が研究協力者として参画、同3月にジャーヴィス博士を迎えた第2回IPEセッションを開催した。以後、定例研究会と同時に新たなwebサイトでIPE情報ネットワークの実験的試行に努めた。2014年3月には京都大学総合博物館の特別展示と連動するIPE公開ワークショップを開催し、多様な領域の専門職者が共通テーマを異なる観点から話し合うIPE学習モデルを提起した。また3年間の経験を専門職教育ハンドブックの試行版の編纂、学会発表や論文執筆、最終報告書などの学術的成果として発信した。同研究会活動は、今後も京都大学大学院教育学研究科教育実践コラボレーションセンターの事業の一環として行い、IPE基盤型・領域横断型の専門職教育研修プログラムの開発、ハンドブック改訂などに携わる。
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