研究課題/領域番号 |
23653255
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
木村 龍平 帝京科学大学, こども学部, 教授 (80161587)
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研究分担者 |
別府 敏夫 帝京科学大学, その他部局等, 名誉教授 (30229140)
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キーワード | 保育者養成 / 食農教育 / 食農保育 / 食育 / 野菜栽培 / 意識調査 / 実践研究 |
研究概要 |
本研究で使用する農地について、本研究では多様な作物を年間を通して栽培する必要があるため、2年目の今年度(24年度)において、連作障害を回避するための輪作を行うには面積が不足となった。そのため一部周辺地を新たに開墾し本研究の用に供した。その結果、専門科目における履修者の農作業体験は前年度同様に実施できた。なお作柄は残暑が厳しさと厳冬の影響により、一部の秋冬野菜の生育・収穫に支障が発生したが、授業では時期的に苗の植え付け作業と除草作業に終始したため(10月~12月)、体験活動内容には影響はなかった。 今年度は昨年度(23年度当時3年次生)に本研究で食農保育教育を受けたゼミ履修生が卒業研究として大学立地市内保育所の協力を得て、昨年度試行したに食農保育をベースとした実践研究を継承して実施した。今年度は年間を通して1回/月実施した。この研究は前年度の試行段階が存在するものの、研究着手は学生の発意によるもので、本研究による食農教育の効果が現れたものと考えられた。実施の結果は児の保護者及び保育士から非常に高い評価を得た。 研究成果報告は年度進行の都合により前年度のアンケート調査結果について今年度の全国保育士協議会研究会にて報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の2年目として、4年制大学のため学年進行上は今年度は2年次生までが研究の対象となるが、上記のように昨年度3年次生だった者が、高い意識を持って卒業研究で本研究に沿った食農保育実践研究を学生自身の発意で実施できたことは注目に値する。この点では本研究の教育効果達成度は80%と考える。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる次年度(25年度)は後期(9月~1月)において本研究分担者が担当する「食育」講義を半期15回実施予定である。この講義では食物としての植物について、各種栽培法について、食育と食農保育について系統だった講義を行う予定である。この講義とこれまで実施してきた農作業体験は相互に補完関係があり、食、食育や食農保育について高い意識付けが可能となり、高い教育効果が期待される。卒業研究における食農保育実践活動の取り組みについては実施の結果は児の保護者及び保育士から非常に高い評価を得たため、次年度(25年度)も発展的に継続する。本研究でテーマ設定し実施予定である。卒業研究における食農保育実践活動の取り組みについては次年度(25年度)の全国保育士協議会研究会にて報告予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
面積を拡張した耕作地の維持管理はもっぱら本研究代表者が行っているが、低農薬・有機栽培のため、特に土作り・除草などに多くの時間が必要となった。本研究ではある程度の収量と品質が教育効果を得るためには必要であるため、当初想定していたエフォートが時間的に50%に増大した。このため次年度は時間効率の良い農地の維持管理を実現するため、畝間除草機能や畝立て機能などをもつ耕耘機を新たに導入予定である。また同様の趣旨で資機材の一時保管場所を農地内に設置するための簡易組み立て式ハウスを購入、農地中央に設置する。
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