研究課題/領域番号 |
23653260
|
研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
須藤 秀紹 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90352525)
|
研究分担者 |
小北 麻記子 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00389694)
花島 直彦 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40261383)
|
キーワード | メディアリテラシー / ゲーミフィケーション / ロボット教育 |
研究概要 |
プロジェクト最終年度の本年は,ロボットリテラシーのためのゲーム教材を試作し,その評価実験を実施した.開発した教材は,学習者の興味を惹き,高いモチベーションを保つために,カードゲームおよびボードゲームの形態とした.開発したカードゲームは,教育用ゲームの開発手法の一つであるTransformation modeling protocolに従って設計し,被験者実験を行ってその効果を確認した.またボードゲームは,カードゲームの被験者実験の結果を考察してより低年齢層の学習者に向けて設計した. ロボットリテラシー教育のためワークショップとして,青少年向けのロボット教室(期待の作成およびプログラミング)を実施した.ロボットの5大構成要素として,a) 機構,b) エネルギー,c) アクチュエータ,d) センサ,e) コンピュータがある.それぞれのロボット教室では,これらのいくつかを題材に取り上げ,教室の導入とまとめにおいて,取り上げた要素について受講者に説明を加えた.例えば機構を教える教室では,機構が異なるいくつかの四足歩行ロボットを製作し,歩行速度を競わせる競技を行った.機構の違いが性能の差になって表れることを体感的に学ぶ機会を提供した.プログラミングをする教室では,作成したプログラムの流れ図とロボットの動作を対応づけて学ぶことができた. またロボット教育とメディアリテラシー教育との関係性をより明確にするために,メディアリテラシー教育を目的とするワークショップを実施して事例を収集した.具体的には,三笠市ジオパーク(北海道)のサインデザインプロジェクトを,サインの制作のプロセス自体がメディアリテラシー教育として機能するように設計して実施した.そしてこの過程から得られた参加者のメディアリテラシーへの意識に関するデータを,ロボットリテラシー教育に反映させるために分析・整理した.
|