• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

タイにおけるイスラーム圏留学の実態とその留学モデル構築に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23653263
研究機関名古屋大学

研究代表者

S Kampeeraparb  名古屋大学, 国際開発研究科, 講師 (90362219)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードタイ
研究概要

平成23年度の研究目的は、送り出し国タイの状況把握と分析枠組みの構築である。具体的に、(1)タイにおけるイスラーム教育政策・制度とその実態、および(2)タイにおけるムスリムを対象とした留学交流の行政施策、支援体制の分析・解明を実施した。また、先行研究を検証したものの、それを踏まえた本研究の分析枠組みの構築は次年度に引き続き作業を続ける予定である。 実施した現地実態調査(タイ)では、タイにおけるイスラーム教育の概況とムスリムを対象とした留学交流施策・支援体制の把握をするため、データ収集を行った。タイの教育行政官庁や教育行政部門、イスラーム教育実施校・高等教育機関を訪問して、インタビューや資料収集等の調査を行い、タイのイスラーム教育の枠組みとその概要を明らかにした。具体的には、(1)イスラーム教育の実施体制と現状、(2)ナショナル・カリキュラムの中でのイスラーム教育の位置づけ、(3)ムスリムのアーティキュレーションの実態、について調べた。また、(1)ムスリム対象の留学交流の基本施策、(2)ムスリム対象の留学交流支援組織の体制と支援項目、(3)ムスリム留学生の送り出しの実態、についても解明した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

未開拓のテーマであるため、先行研究が少なく、継続して分析枠組みを構築する必要がある。

今後の研究の推進方策

現地調査時によって得た第一次資料や原語文献等を代表者が収集し、必要に応じて翻訳を行い、次年度以降の現地調査の基本資料として活用する。各担当者は、国内外で入手した資料や文献を精査し、分析を行う。同時に先行研究における先進国-途上国間の留学交流モデル・理論の特色を整理した上で、イスラーム圏の留学交流との異同を検討し、意見交換を通して、本研究における分析枠組みの構築をはかる。

次年度の研究費の使用計画

受入れ国マレーシア、エジプトの留学交流状況を把握するため、タイ人ムスリム留学生の主要受入れ国であるマレーシアおよびエジプトにおいて現地調査を実施する。調査目的は、(1)タイ人ムスリムを対象とした留学交流制度・支援体制の把握、(2)送り出し国と受入れ国の相互関係の解明、の2点である。また、現地調査の実施が難しいと考えられるエジプトについては現地の研究補助者の謝金も使用する予定である。

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi