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2011 年度 実施状況報告書

国際的な態度形成に影響を及ぼす留学経験の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23653266
研究機関大阪教育大学

研究代表者

森田 英嗣  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50200415)

研究分担者 向井 康比己  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30110795)
長谷川 ユリ  大阪教育大学, 国際センター, 教授 (90273747)
城地 茂  大阪教育大学, 国際センター, 教授 (00571283)
赤木 登代  大阪教育大学, 国際センター, 准教授 (20324882)
中山 あおい  大阪教育大学, 国際センター, 准教授 (00343260)
若生 正和  大阪教育大学, 国際センター, 准教授 (40379326)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード留学効果 / 交換留学生 / 自己決定性 / 留学の動機づけ
研究概要

23年度は交換留学経験者に対して、留学の動機や目的、達成度や満足度、留学が人生の選択に及ぼした影響や意義について質問紙を作成した。 また、卒業生名簿を基に、長谷川はアメリカ、若生は韓国、城地は台湾、中山はドイツの海外研究協力者と連絡を取り、大阪教育大学での交換留学経験者に対して、非構造的インタビュー調査を行った。さらに、アメリカにおいては留学生支援の実態について把握するために、留学生の受け入れ組織を訪問するとともに授業の参与観察も実施した。 インタビュー調査に関しては、留学の動機と留学の満足度、さらにそれがその後の人生における選択にどのような影響を及ぼしたかという点をから分析を行った。アメリカと韓国については、どちらの場合も自律的で自己決定性の強い動機(内発的あるいは統合的動機)がある場合は、学習・生活への適応状態に正の効果があること、また日本人との適切な関わりや交流が留学効果に正の影響を与えていることが示唆された。また、ドイツの留学経験者には内発的な動機が強く、留学経験がその後の人生の選択に大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。 本研究により卒業生と留学受け入れ機関および派遣機関との結びつきが強まり、今後の留学プログラムの開発に寄与することができる点で意義がある。さらに、欧米やアジアの留学生の留学経験を実証的に比較する本研究は、留学生教育の分野に新たな知見をもたらすことができると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究の目的には、大阪教育大学の留学卒業生ネットワークをもとに、協定大学の協力を得て、アメリカ、ヨーロッパ、アジアからの留学生と日本人派遣学生を対象にした質問紙による量的調査を行うとともに、彼らのライフ・ヒストリーの聞き取り調査を行うことで、留学や海外研修では、(1)どのような教育実践が、学習者にどのような影響を及ぼしているのか、それが(2)文化の多様性に開かれた態度形成に、人生の選択や設計においてどのような影響を及ぼしているのか、(3)これらのことは、欧米とアジアの留学生、および欧米とアジアに派遣された日本人学生では異なるのかを、量的調査と質的調査の両面から相補的に検証するものである。 23年度においては、質問紙の作成と、アメリカ、韓国、台湾、ドイツにおいて、インタビュー対象者に非構造的なインタビューによる聞き取り調査を実施した。インタビュー対象者の半数以上の聞き取り調査ができたことにより、アメリカ、韓国においては(1)及び(2)の分析が進み、その成果は「日本留学の動機・体験・効果:交換留学生を中心に」(若生、長谷川、中山 2012)にまとめられた。特に日本語能力の低いアメリカ人の学生に対しては、日本人との適切な関わりや交流が留学効果に正の影響を与えていることがわかり、今後の留学生支援プログラムの開発に大きな示唆を得ることができた点で評価できる。

今後の研究の推進方策

24年度以降は、昨年度に引き続き、(1)交換留学経験者の卒業名簿をもとに、調査対象者に連絡をとり、マイクロ・エスノグラフィの手法を用いた、非構造的なインタビュー調査を行う。その際、日本在住の留学経験者にもインタビューを行う。さらに、23年度に日程調整ができなかったためにインタビューを24年度に延期した、アジア在住の留学生(中国・タイ)を訪れ、インタビュー調査を実施することで、すべての国のインタビューを比較することが可能になる。 また、(2)大阪教育大学の交換留学経験者を対象にして作成した質問紙(日本語版)を、アジア、アメリカ、ヨーロッパに在住の留学卒業生にメールや郵送によって配布する。さらに、(3)調査対象者の態度形成に影響を与えた教育実践を参与観察及することで(1)、(2)で得られた知見を検証する。これらの結果を中間報告として、異文化間教育学会等で研究発表を行う。

次年度の研究費の使用計画

24年度は、交換留学経験者を対象にして作成した質問紙を、アジア、アメリカ、ヨーロッパに在住の留学卒業生にメールや郵送によって配布する(通信費、その他)。そして、協定大学の留学生支援の実態をを検証するために、ドイツの協定大学において参与観察を行うとともに、引き続きドイツの交換留学経験者にインタビュー調査を実施する(海外旅費)。また、23年度訪問できなかったアジア(中国・タイ)からの留学経験者を訪問し、インタビュー調査を行う(海外旅費:「次年度使用額」を当てる)。これらのインタビューについてはテープ起こしを行う(謝金、その他)。 さらに日本国内に在住している交換留学生に対してもインタビュー調査を実施する(国内旅費)。これらの研究成果について、学会発表を行う(国内旅費)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 日本留学の動機・体験・効果:交換留学生を中心に2012

    • 著者名/発表者名
      若生正和 長谷川ユリ 中山あおい
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要

      巻: 61巻1号 ページ: 8月刊行予定のため未定

    • 査読あり

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公開日: 2013-07-10  

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