研究課題/領域番号 |
23653274
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | Water Literacy / 水知識 / 水質・汚染問題 / 水欠乏 / 用水権 / 水融資 / 材料文化[material culture] / フィールド・ワーク |
研究概要 |
初年度は必要な装置の調達に加え、ウォーター・リテラシー(WL) 問題の関連文献およびビデオ調査、研究現場の地域を訪問してのフィールド・ワーク、関連の学術行事への参加、WL関係の専門家人財の間でネットワーク作りなどを行った。 文献およびビデオ調査では、1.水欠乏および汚染関連問題の図書館の文献、2.よく知られている水文学レポートのpdf (例えば、The Third World Water Report等)、3.国際比較学力テストの内容に基づくオンラインレポート(CivEd、TIMSS)、4.用水権、水融資および水の環境に関する約30‐50のドキュメンタリーおよびビデオ、5.学術行事およびフィールド・ワークの間に集められたWL関連の文献、材料文化[material culture]を対象とした。 関連学術行事としては、1.2011年11月沖縄県那覇市に開かれた日本人類学会の大会で研究法の問題に関して発表、2.2012年1月に東京で開かれたパル・システム主催の福島原発事故以降の水質や汚染問題の研修会に参加、3.2012年3月フランス・マルセーユで開かれた第6世界水フォーラムに参加。 ネットワーク作り活動としては、1.訪問先及び学術行事で約50人の同僚と本研究についての相談をし、2.本研究について同僚との連絡を継続するために「水知識」についてのGoogleグループやメーリングリストを確立し、3.WL問題の展開しつつある理解と本研究の進展を報告するため、ウォーター・リテラシー・ブログを確立し、4.学内の研究所に連絡をとり、今年度の秋のテレビ会議のシンポジウムの計画を検討、5.テレビ会議のシンポジウムの共催の協力についての日本国際協力機構との交渉を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分析調査や学者、行政者、教育者との面談は大体順調に進みましたが、面談中に重要な書類を追加で受け取ることもあり、それも分析する必要が生じました。ネットワーク作りは、対話と協力のたたき台になっているブログにより大きな拡がりを見せ、現在300近いヒットになっています。シンポジウムが実用的な理由で特に遅れましたが2012年10月初旬に行うことになっています。
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今後の研究の推進方策 |
残る2年間で次の課題に集中する予定です:環境的に相対性のあるWL知識、水の枯渇体験、教育配信を含むWL学習環境。そのため、民俗学調査手引を作成し、さまざまな研究地点で利用します。その準備のために、まずは水資源の専門家やWL関係の教育者とのビデオ会議によるシンポジウムが本年度の10月に開催されます。同会議の結果に基づいて知識人アンケートを実施・インターネットによる回収の後、その結果に基づいてWL学力検査ツールと水の枯渇体験アンケートを作成し、各地域で利用していく予定です。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度の研究費は海外出張旅費(シンポジウム招聘費用を含む)がほとんどを占める。また今年度の未使用額はすべてシンポジウム開催費用であったため、10月に全額使用予定。
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