研究課題/領域番号 |
23653278
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研究機関 | 大島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
櫛田 直規 大島商船高等専門学校, その他部局等, 教授 (10109829)
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研究分担者 |
吉田 政司 宇部工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (10370024)
天内 和人 徳山工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (20390502)
丸山 延康 久留米工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (00274621)
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キーワード | 職業教育 |
研究概要 |
平成23年度の「研究計画・方法」に基づき、中国側の連携大学大専の協力を得て、連携校への訪問調査(1)(2)(3)および日本国内での関係する文献調査検討を、並行して鋭意行った。 (1)工業系商業系芸術系普通科系を持ち高校、中学校などへの教師養成もその目的の一つとしている麗江師範高等専門学校を訪問調査した。地域産業と密接に関係した工業商業芸術観光に特化した大専(3年制(または2年制)の大学生が就学している。高度の高いところに位置しているので、高山植物や生物化学および歴史文化など地域の根ざした分野にも重点を置いていることなどが分かった (2)寧波職業技術学院を訪問調査した。国家師範性の職業技術学院であり、企業連携を伴ったインターンシップに特徴を持つことが判明した。 (3)中国台湾省の聯合大学(苗栗県)、正修科技大学(高雄) 台北科技大学 (台北)を訪問し、大陸での職業技術教育との差異を比較検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H23年、H24年度の中国における職業技術学院および大学の実地調査により、中国の職業教育機関の特徴と学習システムについて多くの知見を得、日本型の職業教育との差異について、調査研究が深化してきた。日本の高専設立から50年を経過しているが、その発足の経緯や発展のプロセスと中国におけるそれを比較検討研究することができ、今後の日本の高専のあり方にも、一定の考慮(産学官連携による長期インターンシップ、男女共同参画など)も必要であることも判明した。
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今後の研究の推進方策 |
H25年度は大島商船高専で、日本の技術文化について中国語日本語翻訳の共同作業を行っている内モンゴル大学yuyong教授、および華中師範大学 exian教授、天津科学技術大学DAI Fengzhi教授などと、(1)(2)について研究を行う。 (1)職業教育期間が大学入試制度の中に組み込まれている中国の実態について、その特徴を抽出し日本との比較検討を行う (2)H23、H24,H25の研究成果について、精査検証する
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次年度の研究費の使用計画 |
特に中国の大学入試と中国の高専(大専)のかかわりが、日本に比べて密接であり、かつ多様な方法が存在しているので、この点を中心に研究を深めて行く。このため旅費を中心に使用し、また研究成果についてのまとめに使用する消耗品に使用する。
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