研究課題
「研究計画・方法」に基づき、中国側の連携大学(または大専)の協力を得て、訪問調査(1)(2)および中国国内での関係する文献の整理検討も行った。概略を下記にまとめる。(1)重点大学のひとつ、南昌大学教育学部南キャンパス(楊廣教授)では、教育学部では職業教育、生涯教育、成人教育を積極的に行っている。特に職業教育の分野について日中間の教育システム上の相違点について、滞在中、楊廣暉教授と共同研究を行った。内モンゴルの包頭軽工業職業技術学院(林院長)では、特に、同地域にモンゴル民族の食文化と伝統的な畜産業に起因する地場産業(乳産業「蒙牛」と「伊利」との関連性(設備資金協力や就職先など連携もある)が強く、日本の産業界と相違に驚いた。(2)貴州交通職業技術学院は国家示範性高職院校である。少数民族が多数存在する地域であるが、自動車関連学科においては特にトヨタ自動車などが寄付により設備を提供している。香港VTC(訪問先はIVE(香港専業教育学院))は、特に欧米の教員を招聘することが多い。事実、自動車学科の説明はオーストラリア人が行った。語学に優れた比較的多いがイギリスの香港返還(199年)前後で教育体制変化で,年齢の高いエンジニアに比べ、若年層は英語力が低い。日本の高専との教育システムとの大きな相違点は、次の事項であることが判明した。資金面について、地場産業が支援が多く、また地方政府の後押しも大きい。一方、中央政府は、職業教育に関する院校の基盤政策など法的側面、許認可の最終承認を主とした役割としている。特に、地場産業・環境に適した職業教育システム、地の利にあった特色のある学科を構築している。常にパートナ大学(国内外)を用意し、国際国内相互協力型の学院が多い。
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高専教育 第36号
巻: 36 ページ: 37 42
Journal of Artificial Life and Robotics (Artif. Life Rob.), 10.1007/s10015-011-0941-9, Issue: Volume 16, Number 2 / 2011, pp. 271-274 (September 2011). ISSN 14335298 (Print), 1614-7456 (Online)
巻: 16 ページ: 271 274