研究課題
本研究は、「スクールベーストカリキュラム」を、「生きる力の実質化を図るために」「アントレプレナーシップの視点に立って」「アセスすることにより」明らかにし、プラットフォームとなる計画や実践プログラムを作ろうとするものである。ここで用いているスクールベーストカリキュラム、アントレプレナーシップという術語は、欧州起源の概念であり、わが国には馴染みが少ない。しかし、これらは皆、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)をきっかけとして、わが国の教科教育の実践を俎上に載せる十分な意義を有している世界標準の術語である。後者のアントレプレナーシップは、一般的には起業家精神とも訳され、新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢を意味するとされている。教育の分野では、広くアイデアを行為に移すという意味で、キャリア教育にも通じそれをむしろ大きく包み込むものとなる。本研究は、東北の3地点として、東成瀬・由利本荘・石巻で実施された。当初の調査の後、教員からの解釈的データは、企業家精神と関連した資質能力(コミュニケーション能力、科学的リテラシー、識字、批判的思考とメディアリテラシー)に関連するベストプラクティスの彼らの概念を調査するために収集された。研究者たちは、実際に教師の参加観察を通して、長期的な民族誌的研究を促進するべく、毎年数回、学校のサイトを訪問した。トライアンギュレーションの手法で、3つの異なるサイトから、混合法のアプローチ(ナラティブ探究、調査データと民族誌)から得られたデータによって実現された。学校と地域社会との間にある子供と大人の関係が見出された。
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東北大学大学院教育学研究科研究年報
巻: 62(2) ページ: 305-325