研究課題/領域番号 |
23653284
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
甲斐 雄一郎 筑波大学, 人間系, 教授 (70169374)
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研究分担者 |
井田 仁康 筑波大学, 人間系, 教授 (20203086)
上田 孝典 筑波大学, 人間系, 助教 (30453004)
長田 友紀 筑波大学, 人文社会系, 講師 (70360956)
唐木 清志 筑波大学, 人間系, 准教授 (40273156)
國分 麻里 筑波大学, 人間系, 助教 (10566003)
平田 諭治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40311807)
手打 明敏 筑波大学, 人間系, 教授 (00137845)
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キーワード | 教育学 / 東アジア / 共同体意識 / 教材開発 / 比較研究 |
研究概要 |
本研究の目的は,日本を中心とする東アジアの国・地域(中国,韓国,台湾,日本)が協働して,東アジア共同体意識を高めるための教育実践プログラムを開発することにある。「東アジア共同体」とは,「経済ブロック統合」という文脈で語られる概念であるが,そのような解釈を超えてさまざまなひと・もの・ことが交流し,新しい文化を創造するような,地域共同体の概念にまで拡大解釈することも可能である。そのような文脈において教育学研究として,東アジアの国・地域と協働して「東アジア共同体」教育実践プログラムを開発・実践することをねらいとして「言語教育」「歴史教育」「生涯学習」各領域からなる「東アジア共同体」理解を深める教材を開発し、教育実践プログラムの開発につなげていくことが本研究の目的である。 24年度はそれぞれ以下のような成果を挙げることができた。 言語教育領域においては中国,韓国,台湾における中学生相互の交流のための基礎的な資料として、日本の中学生による論語理解に関する作品集を作成した。さらにそれを中国語(繁体字,簡体字)、韓国語に翻訳すると共に、中国における論語実践の事例に関する資料の一端を入手できた。くわえて香港における論語学習の実態の一端を調査した。歴史教育領域では韓国における東アジアにおける歴史教科書を入手し、分析を加えることができた。生涯学習領域では中華人民共和国における研究者とともに、2011年から12年にかけての生涯学習の動向をまとめることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
三つの領域において以下のような成果が得られた。 言語教育領域においては東アジアにおける中学生たちの交流を促すための基礎資料を完成することができた。歴史教育領域では東アジア地区における歴史教科書の入手するとともにつ分析を開始することができた。生涯学習領域では中国における生涯学習関係の研究者たちとのネットワークを形成することができた。
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今後の研究の推進方策 |
言語教育領域では中国,台湾,韓国の中学生たちとの作品交流までを目指したいと考えている。歴史研究領域では東アジアの歴史教科書の教育内容はもとより記述方法をも分析対象として検討を加え、日本の立場からの交流の観点を検討する。生涯学習領域では中国,台湾,韓国における生涯学習の実践の交流を図る。 最終的には上記の領域それぞれをとりまとめるよう努力する。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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