研究課題/領域番号 |
23653293
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
前芝 武史 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (50403308)
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研究分担者 |
初田 隆 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (60273819)
淺海 真弓 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 講師 (50533428)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 具象表現 / 教育学部美術科 / 領域横断的授業 / 絵画 / 彫刻 / デッサン / マッス / 造形 |
研究概要 |
授業「具象表現」の計画・構想は、(1)資料収集(a. 文献の収集・文献による調査 b. プレ実験の実施)、(2)授業構想に分け、1年目の前半に(1)、後半に(2)を行った。担当については、(1)(2)とも初田・前芝・淺海が関わった((2)の一部、絵画領域は初田、彫塑領域は前芝、相互にかかわる部分の授業コーディネ―トは淺海)。(1)b.ではプレ実験被験者9人を「研究協力者A群」として雇用した。(1)b.ではプレ実験被験者9人に制作を行わせ、現在、データ/問題点等の収集・分析を行っているところである。なお実験回数は15回。(2)の授業構想は、絵画領域からの検討(初田担当)・彫塑領域からの検討(前芝担当)・共通領域(初田・前芝・淺海)という形で行った。(2)の授業構想では「具象表現」の内容に係る、実技の咀嚼・分割を行う。ここでは前に述べた3つの観点群からこれを行った。授業づくりにあたっては、初田・前芝がこれまでにそれぞれ行ってきた教育研究及びこれまでの両者の共同研究を基礎に据えつつ、(1)a.b.を踏まえた形で進めた。具象表現というものがいわば後退し造形表現の根幹が埋もれつつある現状と、それに伴い、美術、美術科・図画工作科教育とは何かということが見えにくくなってきている現状についてはこれまでにも述べてきたところであるが、本研究ではこうしたものを構想・実践・考究することにより、これらを体系的に見つめなおす大きな手がかりが得られようことと考える。そしてこの事柄は、今後の美術分野のカリキュラム研究等を行ううえで、一つの基礎的な要素となろうことが予測される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿って研究が進められているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後も研究計画に沿って研究を進めていく予定。
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次年度の研究費の使用計画 |
謝金、複写費、物品費、旅費、人件費等。約58万円の未使用額があるが、その理由は謝金と人件費の支払いがずれ込んでいるのと、物品購入の時期等がずれ込んでいるためである。この件に関して研究の進捗に影響はない。今年度に使用して当初の計画通りに進めていく予定である。
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