研究課題/領域番号 |
23653298
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
池野 範男 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10151309)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | シティズンシップ / シティズンシップ教育 / 学校パイロット / 教育効果 / 評価研究 |
研究概要 |
本研究は、国際的な研究を行うために、世界の代表的シティズンシップ教育研究者の協力と支援を得て、評価計画を策定し、学校パイロット研究として実施し、その効果を検証し、次のIEAシティズンシップ教育研究のアジェンダを作成することを目的としている。 (1)平成23-24年の2ケ年で実施し、(2)評価研究の真価を高めるために、シティズンシップ教育の評価研究領域を限定し、(3)より詳細なデータ収集を可能にするために、(4)10ケ国・地域に限り、(5)確立した評価方法を実施、(6)効果の比較検討を行う。その過程で、(7)評価方法と評価規準を実証・実験的に確立する。 平成23年度は、その目標を、(1)国際研究組織を立ち上げ、(2)学校パイロット研究計画を策定し、(3)学校パイロット研究の実施とデータ収集を行うことにした。また、その方法を主に、メールによる情報交換と会議とした。 まず、行ったことは、フランス、パリにて7月に開催された第3回教育・経済・社会国際会議前後に、フランスグループ、英国グループと話し合った。そこでのアドバイスにもとづき、学校パイロット研究を10ケ国・地域において、実施し、データ収集を行う基本計画を立案した。つづき、欧米の評価研究班とアジアの評価研究班を組織し、それぞれにおいて、研究手続き、データ収集、研究方法、評価方法に関して、評価・検討を行うことにした。欧米班は、アメリカを中心に、アジア班は、韓国を中心にし、それぞれを我が国の試みと比較することにした。韓国に関しては12月(大阪)と2月(ソウル)に研究交流会を開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シティズンシップ教育の評価に関して、教育実践、カリキュラム、教育政策の3次元に焦点化し、その評価基準に関する原案を作成し、その妥当性を吟味しているところである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度では、各国・地域のシティズンシップ教育に、評価の基準を適用し、それぞれの国の、学校シティズンシップのパイロット研究に適用することを計画している。 そのために、日本、アメリカ、韓国を主要な国にして、その実際的な適用を試み、検証する。
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次年度の研究費の使用計画 |
1:旅費、(1)福岡、京都、東京などでの国内の研究打ち合わせと調査(12万円)、(2)7月のフランスでの国際会議での研究交流(30万円)、(3)9月の韓国での研究交流(8万円)、(4)12月、アメリカ研究者の招待と交流(30万円)2:翻訳謝金(10万円)、通訳謝金(10万円)3:消耗物品費(10万3667円)本年度の繰越金は、次年度の研究交流関係の物品費に当てる予定。
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