研究課題/領域番号 |
23653299
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三村 真弓 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00372764)
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研究分担者 |
吉富 巧修 広島大学, 教育学研究科(研究院), 名誉教授 (20083389)
緒方 満 比治山大学, 現代文化学部, 教授 (20512297)
河邊 昭子 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (80584862)
伊藤 真 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70455046)
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キーワード | 音楽科教師 / 専門性 / アクションリサーチ / 教職実践演習 / 教科教育・教科専門・教職の視点 / 教科構成原理 / モデル・コア・カリキュラム |
研究概要 |
平成25年度は、教科教育・教科専門・教職の視点を取り入れたアクションリサーチによって、音楽科教師の専門性を追究した。中等音楽科教育関連の授業や教職実践演習において、三者の視点から、模擬授業や教育実習映像を分析し、グループ討議によって、共通の課題及び個人の課題を明らかにした。これらの課題に基づいて学習指導案を作成し、模擬授業を行い、さらにそれを分析・討議した。また、一部の授業では、教科教育担当教員と教科専門担当教員と教職担当教員が協働で指導助言を行うことによって、教科教育・教科専門・教職の視点を効果的に融合でき、学生の音楽科教師としての専門性を高めることができた。それと同時に、協働した教員も、相互作用によって音楽科教員養成課程における自らの授業に有用な示唆を得ることができた。 研究全体の成果としては、以下が挙げられる。①教科教育・教科専門・教職の視点を取り入れたアクションリサーチによって、音楽科教師の技術的実践力と反省的実践力を育成することができた。②音楽科教師として必要とされる専門性とは、教材解釈力・教材構成力、授業構成力・学習指導案作成能力、授業運営力・評価力・指導力、生徒指導力、美的価値判断力・音楽表現力等であることがわかった。③それらの専門性を育成するのに必要な音楽科教員養成の授業科目が明らかとなった。④これらによって、音楽科教員養成における教科構成原理を示すことができ、音楽科教員養成モデル・コア・カリキュラム案を提案することができた。
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