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2012 年度 実績報告書

タブレット型情報端末を用いた授業における対話を促す指導方略のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 23653306
研究機関文教大学

研究代表者

今田 晃一  文教大学, 教育学部, 准教授 (40342969)

キーワードタブレット型情報端末 / 協働学習 / ICT活用
研究概要

従来ICTおよびデジタル教材を活用した授業づくりにおいては、電子情報ボードを用いた一斉授業,iPodを用いた一斉授業と個別学習のあり方等の研究がほとんどであり,3~4人のグループ学習およびそれに適した最新のタブレット型情報端末機であるiPad(米国アップル社)を用いた相互啓発のための指導方略のモデル化についてはまだほとんど実践研究がないのが現状であった。そこで本研究では、実践を通してICTを活用した児童生徒同士が高め合い、学びあう「協働学習」につながる授業モデルの構築、学習指導上の留意点を明らかにすることを目的として取り組んだ。
まず授業づくりの前提として、現在の児童生徒がデジタルネイティブ世代のさらに先を行くネオ・デジタルネイティブ世代であることに留意した。実践を通してこの世代はモバイルネットを駆使して、動画情報を自由に操り、言葉より映像・音楽、理性より感性・感覚を重視し、自分にとって気持ちいいかどうか(快楽主義)を重視していることが特徴のひとつであることが確認できた。映像重視、感覚・感性重視の世代といえよう。これらはiPadがツールの機能としてめざす価値とも合致したものである。NHKクリエイティブライブラリーの動画を用いて、iPadをビューアー(閲覧のための機器)として用いると、学習者の対話を促進することが明らかになった。これら実践的な研究を通して得た知見は、教育家庭新聞社の「iPadの教育活用」で全8回の連載で随時発表したが、常にアクセス数もトップを獲得し多くの反響があった。特にiPadを用いた授業評価の4つの観点としての「知識の定着」「学び方の補完」「イメージの拡充」「相互啓発」が多くの実践で活用された。
またiPadミニが登場し、フィールドワーク、特に博物館における現地学習に有効なツールとしての可能性を検討することが今後の課題である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 触覚メディアとしてのiPadの可能性~感性に留意した授業づくり~2013

    • 著者名/発表者名
      今田晃一・村山大樹・横山美智子
    • 雑誌名

      文教大学大学院教育学研究科『教育研究ジャーナル』

      巻: VOL.5、NO.2 ページ: 9-10

  • [雑誌論文] 教育におけるマルチタッチブック作成ソフト(iBooks Author)の可能性2012

    • 著者名/発表者名
      村山大樹・大西久雄・今田晃一
    • 雑誌名

      文教大学大学院教育学研究科『教育研究ジャーナル』

      巻: VOL.5、NO.1 ページ: 9-10

  • [雑誌論文] 不校対応における直接的コミュニケーション力を促進するためのICT活用2012

    • 著者名/発表者名
      村山大樹・今田晃一
    • 雑誌名

      『教育研究所紀要』文教大学教育研究所

      巻: 第21号 ページ: 67-79

  • [雑誌論文] タブレット型端末(iPad)を用いた授業づくりとその環境整備2012

    • 著者名/発表者名
      今田晃一・村山大樹
    • 雑誌名

      『教育研究所紀要』文教大学教育研究所

      巻: 第21号 ページ: 57-66

    • 査読あり
  • [学会発表] デジタル教科書の動向とICTを活用した協働学習2012

    • 著者名/発表者名
      今田晃一
    • 学会等名
      日本学校教育学会
    • 発表場所
      武蔵大学
    • 年月日
      20120728-20120729
    • 招待講演
  • [学会発表] デジタル教科書の動向とICTを活用した協働学習2012

    • 著者名/発表者名
      今田晃一・村山大樹
    • 学会等名
      日本国際理解教育学会
    • 発表場所
      埼玉大学
    • 年月日
      20120706-20120707
  • [図書] 『博物館情報・メディア論』 第6章「博物館メディアリテラシー」pp.67-84分担2012

    • 著者名/発表者名
      日本教育メディア学会
    • 総ページ数
      214
    • 出版者
      ぎょうせい
  • [図書] 『現代国際理解教育事典』、情報化(p58)、インターネット(p134)、情報科と国際理解教育(p157)、メディアの活用(p183)、ハンズ・オン教材(p201)を執筆。2012

    • 著者名/発表者名
      日本国際理解教育
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      明石書店

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公開日: 2014-07-24  

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