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2011 年度 実施状況報告書

ADHD児の「興味の多様性」を活かした漢字の書字支援がキャリア教育に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 23653311
研究機関福島大学

研究代表者

鶴巻 正子  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (40272091)

研究分担者 仁平 義明  白鴎大学, 教育学部, 教授 (10007833)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードADHD / キャリア教育 / 漢字の書字支援
研究概要

ADHD(注意欠陥多動性障害)のある子どもは落ち着きがなく,読み書きや算数・数学など学業に遅れが生じ,自己評価が下がり,二次障害に進行するおそれがあるなど,負の循環の視点から理解されることが多い。本研究課題では,このネガティブな見方を逆転させ,「興味の多様性」として捉え直し,それをADHDの子どもが困難を抱えやすい漢字学習に活かすことで,小中学生のキャリア教育の「自己形成」にどのような影響を及ぼすか明らかにすることを目的としている。研究実施計画にもとづき,発達障害のある子どもの特徴的な行動を書き出す方法で,おもに小学校で担任をしている教師に協力を依頼した「興味の多様性」に関する調査分析をおこなったところ,特別支援教育の経験がある教師のほうが子どもの小さな変化に気づきやすいという結果が示唆された。教育相談「わかば教室」参加児童の保護者にも調査を依頼し,各参加児童の「興味の多様性」を個別に明らかにした。また,個別式e-支援システムにADHDのある子ども自身による書字練習コンテンツ作成用の新システム付加の開発を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

東日本大震災と原子力発電所事故の影響はあったが,研究実施計画に基づき共同研究を進めてきた。

今後の研究の推進方策

研究代表者と研究分担者の打ち合わせを重ねながらさらに調査研究を進めるとともに,当初の研究目的の推進をめざしてADHDの子どもへの個別支援に関する実績を重ねていくようにする。

次年度の研究費の使用計画

「次年度使用額」は,東日本大震災と原子力発電所事故によるさまざまな影響から学校現場の混乱が大きく,教師を対象とした再調査が実施できなかったことによる。これは次年度実施予定の再調査のための諸費用として使用する計画である。研究計画の変更や研究遂行上の課題等は特にない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ADHD児の「興味の多様性」を活かした漢字の書字支援がキャリア教育に及ぼす効果 ~子どもにとっての「うれしかった」「楽しかった」出来事を教師はどのように把握しているか~

    • 著者名/発表者名
      鶴巻正子・仁平義明
    • 学会等名
      東北ADHD研究会設立総会・第1回研究集会
    • 発表場所
      福島大学
    • 年月日
      平成24年3月24日
  • [学会発表] 障害のある子どもにおけるキャリア学習の位置づけ

    • 著者名/発表者名
      鶴巻正子
    • 学会等名
      東北ADHD研究会設立総会・第1回研究集会
    • 発表場所
      福島大学
    • 年月日
      平成24年3月24日
  • [学会発表] ADHD傾向に有利な課題―モーゼ錯覚課題の場合

    • 著者名/発表者名
      仁平義明・高原萌・佐藤拓
    • 学会等名
      東北ADHD研究会設立総会・第1回研究集会
    • 発表場所
      福島大学
    • 年月日
      平成24年3月24日

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公開日: 2013-07-10  

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