教師へのアンケートや保護者への聞き取りからADHDをはじめとする発達障害の子どもの興味の多様性を明らかにすることを試みたところ,子どものささやかな発達や成長のあらわれ,障害特性を含んだ活動に対しても子どもが楽しそう・うれしそうと感じている活動として共感的な視点から肯定的に見ていることが明らかとなった。集中できる時間が短い,関心を持つ分野が狭いなど発達障害の特性を考慮した漢字の書字に対する個別指導をとおして,書字に対して拒否や苦手意識を示す通常学級在籍のADHDやASDの子どもが,自分とともに他の子どものために作る漢字の書字問題作成に興味をもって取り組むことが示された。
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