研究課題
25年度は,7月初旬に米国からJune Huh氏(ミシガン大)を北大に迎え,研究課題に関して研究打合せを目的にしたセミナーを行った.Huh氏はまだ20代ながら,米国のrising superstarsのひとりであって複数の著名な予想を鮮やかに解決し,将来を嘱望されている.セミナーでは超平面配置の代数幾何に関する深い結果が報告され,本研究課題の方向性に,大きな影響が与えられた.また,本研究の海外共同研究者のSimona Settepanella氏が25年度の8月から北大で特任講師に採用された.このことは23年度と24年度における本研究の活発な活動によって初めて可能になったことであり,本研究費のおかげである.結果として,Settepanella氏とさらに緊密な共同研究が可能になったため,今後の社会科学との連携が拡大するための基盤が築かれた.その効果は,25年11月に北大で行われた阿部拓郎(京大・工)を招いてのSettepanella氏と寺尾との研究打合せで発揮された.Settepanella氏の主導で社会科学(特に,社会選択論)と超平面配置との関連についてsessionが行われた.この成果はまだ論文としてまとめられていないが,論文の「核」は得られている.この基盤の上に,26年8月にはSettepanella氏を主たるオーガナイザーとして国内外の経済学者と数学者の共同Workshopを計画しており,豊かな成果が期待される.
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DMTCS Proceedings of FPSAC 2014 (26th International Conference on Formal Power Series and Algebraic Combinatorics)
巻: (印刷中)
http://arxiv.org/abs/1304.8033
京都大学数理解析研究所講究録
巻: 1870 ページ: 115-126
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1870-11.pdf
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~terao/