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2012 年度 実績報告書

概均質ベクトル空間に関連した密度の誤差項

研究課題

研究課題/領域番号 23654003
研究機関京都大学

研究代表者

雪江 明彦  京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20312548)

キーワード概均質ベクトル空間 / ゼータ関数 / 密度定理
研究概要

3次体の密度定理の誤差項については,谷口--Thorne により,5/6 乗のオーダーの誤差項を持つことが証明された. 谷口や Thorne との討論により,同様の研究の4次体の場合について考えた. 局所軌道積分の一様評価については達成済みである. しかし,inclusion-exclusion の原理で評価をするために,ガウス和のようなものを考え,それを評価するということが必要であることが明らかになった. また,この場合の大域ゼータ関数の極は決定済みだが,その一番右での極は4つの項よりなる. これらを取り除いて4次体に関係した部分だけを取り出せればよいのだが,これはゼータ関数による方法では難しいというのが現状である. そこで4つの極に関して,極での主要部に係数にあたる不変汎関数を局所軌道積分の定数倍として表し,その定数を求めるということが必要になると思われる. 当初はこれを行ったとしても,2次体の対に対応する部分をどうするかということに関する方針が未定だったが,結局この部分は無視できるのではないかと思われる. こういったことについていろいろ考えたが,非常に大きい計算を伴うことでもあり,まだ結果を出すには至っていない. しかし,方針ははっきりしたので,これからの進展が期待できる. また,Goldfeld--Hoffsteinの結果が既にあるが,2次体の類数の場合の密度定理の誤差項をゼータ関数の方法で証明できないかどうかも考察した. これもまだ結果を出すには至っていない.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] On Z_p orbits of prehomogeneous vector spaces2012

    • 著者名/発表者名
      雪江明彦
    • 学会等名
      Kyoto conference on automorphic forms
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20121005-20121007
    • 招待講演
  • [学会発表] Jordan分解について2012

    • 著者名/発表者名
      雪江明彦
    • 学会等名
      第57回代数シンポジウムKyoto conference on automorphic forms
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20120820-20120823
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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