研究概要 |
本年度は rank 1 の残された問題,すなわち q2=1 の場合に P- and Q-polynomial association scheme を quantum symmetric space として捉えることに取り組んだ. q-->1 の極限移行において,quantum symmetric space も行列表現も零に縮退するという困難が生じるが,この問題を 1,2,---,2,1 型の場合に行列表現に関して解決した.ここで用いた方法は一般の型の行列表現に関して拡張できるものと思われる. quantum symmetric space そのものが q-->1 の極限において,P- and Q-polynomial association scheme の代数的構造を残したまま極限移行できるかどうかは未解決問題として残った.
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