PかつQ多項式スキームの Terwilliger 代数にはI型,II型,III型があり,その既約表現の構造はI型のみが決定されていた.すなわちI型については,指標公式に現れる分解に応じた構造を持つことが示されていた.II型,III型についても指標公式が成立し,同様のことが言えるであろうと予想されていたが,本研究において,この予想を肯定的に解決した.実質的に行ったことは,II型,III型のTD対が「L対のある種のテンソル積」になることを示し,その分類を完成させたことである.副産物として,TD対に関する指標公式が証明された.
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