C2有限性を満たさない頂点代数の研究の一環として、アフィンリー環の許容表現に付随する頂点代数を研究し、1995年のAdamovic-Milasの予想を肯定的に解決することに成功した。また対応するZhu代数の随伴多様体を決定し、これが冪零錐に含まれる既約な代数多様体であることを証明した(arXiv:1211.7124 [math.QA])。このようなZhu代数の随伴多様体の決定は(非自明な場合には)これまでにない著しい結果だと言える。 この結果及び前年度まで得られた結果についていくつかの国際研究集会及び海外のセミナーで報告し、特にロシアとフランスの国際研究集会では連続講演を行った。また平成13年度代数学賞を受賞した。
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