乗数イデアル層はモンジュ・アンペール方程式が解けないとき現れる.一方,二木不変量はケーラー・アインシュタイン計量が存在するための障害であり,ケーラー・アインシュタイン計量の存在はモンジュ・アペール方程式に帰着されるので,乗数イデアル層と二木不変量とは何らかの繋がりがあると考えられる.このような方向での成果を佐野友二との共同研究で得た.同じ文脈にある研究として,佐野友二との共同研究で,リッチ流の自己相似解である縮小勾配リッチ・ソリトンにつき,コンパクトな場合の直径の下からの普遍的下限の評価を得た.更にこの評価の改良を,Hai-Zhong Li, Xiang-Dong Li との共同研究で得た.
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