定スカラー曲率ケーラー計量は複素モンジュアンペール方程式で表せないが,ケーラー計量の空間上のモンジュアンペール汎関数の臨界点になっている.このことから,定スカラー曲率ケーラー計量の研究が複素モンジュアンペール方程式と深い関係にあると予測される.一般の偏極におけるケーラー計量の空間上で定義された力学系で 修正ケーラーリッチ流(ケーラーリッチ流の右辺の -Ric(ω)+ω を -Ric(ω)+HRic(ω) に変更して得られる時間発展方程式,H は調和部分をとる操作)を離散化する力学系を発見した.これはある線形方程式と複素モンジュアンペール方程式を解く操作を繰り返して得られる力学系である.
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