研究概要 |
3 次元 Euclid 空間において次の定理を得た.定理: xy 平面における原点中心,半径 1/2 の円板を底面とする円筒のうち中心 (1,0,0) 半径 1 の球の上部と中心 (-1,0,0) 半径 1 の球の下部にはさまれる領域を Ω とし,Ω のうち原点中心勾配 π/2 の円錐の内部にある領域の連結成分を D1, D2 とする.そのとき,D* 内の閉曲線 Γ* のみを境界にして Ω に含まれる平均曲率 1 のコンパクト曲面は連結ではない.この結果は極小曲面の場合と比べると弱い.負定曲率 (-1) 空間における平均曲率 1 の曲面を考えることが自然であることを示唆している.
|