• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

中性K中間子ベータ崩壊の発見

研究課題

研究課題/領域番号 23654087
研究機関京都大学

研究代表者

南條 創  京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40419445)

キーワードガス検出器 / チェレンコフ検出器 / ベータ崩壊
研究概要

K中間子ベータ崩壊の発見をめざし、大量の中性子、ガンマ線を含むK中間子ビーム中で稼働する、荷電粒子検出器を製作した。ガスの電離を用いる多線式比例計数管(MWPC)の一種である、Thin Gap Chamberというものを用いる。wire間隔2mm,wire-cathode間隔1.6mmのものを製作した。カソード面には、12um厚のアルミナイズドマイラーを用い、ガスにはCF4とn-pentaneの混合ガスを用い、わずか5mg/cm2の非常に低物質量の荷電粒子検出器である。この荷電粒子に対する検出効率は99%であった。これを実際にJ-PARCの大強度KLビームラインにインストールし、動作させた。この結果、実際の高中性子、ガンマ線入射環境でも安定に動作でき、本研究や広くこういった用途に適した検出器を開発することが出来た。このビームラインが設置されたJ-PARCハドロン実験施設に於いて、異常ビーム取り出しによる標的溶解、放射能漏洩事故があり、当該年度のJ-PARC運転が不可能となり、K中間子ベータ崩壊探索実験そのものは、行うことが出来なかったが、この実験を可能にする要素技術を開発し、広くこういった用途に使用可能な検出器を実証した。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi