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2012 年度 実績報告書

チェレンコフ光を利用した、汎用的な高時間分解能ガンマ線測定方法

研究課題

研究課題/領域番号 23654088
研究機関大阪大学

研究代表者

清水 俊  大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60294146)

キーワードチェレンコフ光
研究概要

本研究はチェレンコフ光を利用して電磁カロリーメータの時間分解能を100ps以下にするための挑戦的な研究である。従来の電磁カロリーメータはシンチレーション光のみを利用して、発光量が微弱なチェレンコフ光は無視している。しかし、即発のチェレンコフ光を検出することが出来れば時間分解能は大幅に向上することが可能となる。今年度の研究として、(1)低エネルギー放射線源を利用したPETなどの医療に応用するための基礎研究、(2)素粒子物理研究のための、高エネルギー電子線を利用した超高時間分解能の達成、と分けることが出来る。前者は大阪大学核物理研究センターで、後者はカナダのTRIUMF研究所にて研究が実施された。TRIUMF研究所M11実験室を用いて、250MeV/cの電子ビームを鉛ガラスに照射することで、時間分解能を直接測定する。鉛ガラスはシンチレーション光りを放出せず、チェレンコフ光のみを生成するので、本研究の測定原理を実証するためには非常に好都合である。結果として、高エネルギービームを用いた場合は80psの時間分解能が達成出来た。一方、低エネルギー放射線源での実験でも、120psまで分解能が向上できていて十分な性能が得られている。今後はシンチレーション光とチェレンコフ光が共存するガンマ線検出器において、エネルギーをシンチレーション光で、時間をチェレンコフ光で決定するための更なる技術の進化が期待できる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [学会発表] J-PARCハドロンホール K1.1BRビームラインにおけるK中間子ビーム調整2013

    • 著者名/発表者名
      五十嵐洋一
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20130327-20130327
  • [学会発表] J-PARC TREK実験用ミューオンポーラリメータの性能評価2013

    • 著者名/発表者名
      小林愛音
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20130327-20130327
  • [学会発表] J-PARC E36実験に向けた鉛ガラス・チェレンコフ検出器の性能測定2013

    • 著者名/発表者名
      宮崎陽平
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20130327-20130327
  • [学会発表] J-PARC E36実験に用いるエアロゲルチェレンコフカウンター(AC)の性能評価2013

    • 著者名/発表者名
      成川玲也
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20130327-20130327
  • [備考] http://trek.kek.jp/

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公開日: 2014-07-24  

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