従来のガンマ線検出器は scintillation 光を利用しエネルギーと時間を測定している。しかし、エネルギー分解能が高い場合には時間分解能が悪いという性質があり、両者を併せ持つ検出器は知られていない。本研究によって、エネルギー測定は scintillation 光を用いるが、時間測定は即発の Cherenkov 光によって決定させる仕組みを開発した。結果として、素粒子実験に使われる電磁カロリーメータや医療技術で進歩が著しい PET 診察などに応用することが可能であり、両者の性能が大幅に改善されることになる。
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