IAEA(国際原子力機関)の保障措置の原子炉ニュートリノモニタとして、不燃および不揮発の水を主成分としたGd入り液体シンチレータの開発を行った。 界面活性剤または市販の純石けんを用いて発光剤(PPO)を水に溶かし光量を測定した。70%水+30%界面活性剤(SDS)+30g/L発光剤(PPO)+ 0.2%Gdの液体シンチレータでは、9.55±0.38[pe]の光量が得られた。これは、有機物が主成分の液体シンチレータの約1/30の光量であった。50%水+50%純石けん+30g/L発光剤(PPO)は、6.428±0.074[pe]の光量が得られた。1年間での経年変化(劣化)は認められなかった。
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