相転移と流体運動の結合する現象を時間・空間に依存した数理モデルを構築しその数値解析を行なった。ミクロな大規模分子動力学計算も複雑な現象の理解のために遂行した。具体的な研究対象としては、蒸発・気化が起こる濡れ層の動力学、水・アルコール混合溶液に選択的水和効果の著しい不純物が混入した場合の相分離現象、水・アルコール混合溶液中のコロイド粒子間相互作用、異方的粒子から構成されたガラス転移の動力学、多孔性物質中の液晶相転移である。これらの問題に対し代表者及び分担者の英文論文が査読付き雑誌に掲載された。また当研究は現在も続行中であり成果を生みだしている。
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