• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

無機化合物準結晶の可能な立体構造

研究課題

研究課題/領域番号 23654135
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

石原 正三  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10290727)

キーワード準結晶 / 折り紙モデル / 無機化合物 / 3次元準周期構造 / ペンローズパターン / 八面体のスケルトン
研究概要

八面体の骨格構造(スケルトン)を基本構造とする、ペンローズパターンの折り紙モデル(PPOモデル)は、ペンローズタイリング(PT)の2次元準周期構造を表現する板状構造を表現するとともに、従来の合金系準結晶の準周期構造とは異なる、無機化合物準結晶の一つの可能な3次元準周期構造を示唆している。
本件研究は、無機化合物準結晶合成への第一歩として、PPOモデルを複数制作し、面と角を共有する八面体のスケルトンが作る板状構造を板面に垂直な方向に積み重ねることによって得られる3次元準周期構造の特徴を明らかにすることを目的として開始された。また、無機化合物の結晶構造のデータベースを検索して、3次元準周期構造の特徴に類似する結晶構造を持つ化合物を抽出し、無機化合物準結晶の可能な化学組成を検討することを目指している。
平成25年度において、3次元PTの幾何学的構造とPPOモデルの関連性を考察するため、3次元PTを構成する2種類の菱面体の一つであるアキュート菱面体と、アキュート菱面体に含まれる黄金四面体と黄金八面体の折り紙モデルを新たに制作した。
最終年度である平成25年度は、新たに制作したポータブルなPPOモデルを活用して、八面体のスケルトンが形成する3次元準周期構造に関するこれまでの成果を国内外において研究発表した。海外においては、9月にギリシャで開催された第9回対称性に関する学際的国際会議、国内においては、9月に開催された京都大学数理解析研究所共同研究「タイル張り力学系とその周辺」の研究会、11月に開催された第76回形の科学シンポジウム、および、平成26年3月に開催された第69回日本物理学会年次大会で研究成果を発表した。
なお、無機化合物準結晶の化学組成に関する検討は、データベースへのアクセス権の問題で制限があり、3年間に亘る文献調査では十分な情報収集ができず、今後の課題となっている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] An Origami-model of a Penrose Pattern: A Three-dimensional Quasi-periodic Structure made of Octahedral Skeletons2013

    • 著者名/発表者名
      Shozo Ishihara
    • 雑誌名

      Symmetry: Art and Science

      巻: 1-4 ページ: 158-161

  • [学会発表] ペンローズパターンの折り紙モデル2013

    • 著者名/発表者名
      石原 正三
    • 学会等名
      京都大学数理解析研究所共同研究「タイル張り力学系とその周辺」
    • 発表場所
      京都:京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20130917-20130919
  • [学会発表] An Origami-model of a Penrose Pattern, A three-dimensional quasi-periodic structure of a potential inorganic quasi-crystal2013

    • 著者名/発表者名
      Shozo Ishihara
    • 学会等名
      Symmetry: Art and Science, 2013, Symmetry and Labyrinth, 9th Interdisciplinary Symmetry Congress-Festival of ISIS-Symmetry
    • 発表場所
      ギリシャ・クレタ島
    • 年月日
      20130909-20130915
  • [学会発表] 準周期構造の折り紙モデル‐八面体で構成された準周期構造モデル‐

    • 著者名/発表者名
      石原 正三
    • 学会等名
      第76回 形の科学シンポジウム
    • 発表場所
      東京:青山学院大学
  • [学会発表] 黄金八面体のスケルトンで構成される準周期構造の折り紙モデル

    • 著者名/発表者名
      石原 正三
    • 学会等名
      第69回日本物理学会年会 30aCB6
    • 発表場所
      神奈川県:東海大学湘南キャンパス

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi