フレーリッヒの細胞モデルは、生物機能が示す秩序性や効率の良さについて統一的な理解に導くモデルであるが、未だ実証されていない。このモデルの核心部分は、細胞全体に渡るテラ(10の12乗)ヘルツ周波数領域の電気的振動という動的秩序状態の存在である。本研究の目的は、逆ミセルという細胞類似無生物試料と高強度テラヘルツ波発生及び検出技術を用いたモデル検証である。そのための分光装置の開発を行った。一方、逆ミセルの性質を調べ、逆ミセル内部の状態転移現象や逆ミセルからの水流出現象などを明らかにした。検証実験は現在進行中である。
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