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2011 年度 実施状況報告書

カルシウムイオン駆動収縮性蛋白質の結晶融解仮説の検証のためのcDNA作製

研究課題

研究課題/領域番号 23654153
研究機関早稲田大学

研究代表者

浅井 博  早稲田大学, その他部局等, 名誉教授 (70063584)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードスパコネクチンたんぱく質 / スパズミンたんぱく質 / たんぱく質分離精製法 / DNA一次構造分析 / 分析用超遠心機使用 / G―HAUPスペクトロスコピー
研究概要

現在までの達成度の項でも述べた理由により、申請した研究テーマの進捗は大幅に遅れてしまった。さらに、保存していたカルケシウムのグリセリンモデルが隣りの研究者によって廃棄されてしまったらしい。そこで、大至急大量培養の段取りをしなければならない。そのために、恒温インキュベーターを二台急遽購入することにした。さらに幸いに、琵琶湖で1年前まで採集した巨大ツリガネムシは、かろうじてそのスパコネクチン精製・分析に使えそうな量がある。日本医科大学に保管していた分析用超遠心機を早大理工学部に移管し、スパズミンとスパコネクチンとの相互作用の研究に使う手筈を整えた。また、日本医科大学の消耗品類と自動SDSページ装置などを貰い受けた。現在、川越産の巨大ツリガネムシの分離スパズモネームのαへリックスジャイレーションテンソルを測定中である。G-HAUPスペクトロスコピー(偏向分散測定)を使う。さらに、少量の試料のみで研究できるsmall subunit RNA gene の解析による巨大ツリガネムシの亜種変異を分析することをこの雨期に始める(埼玉県川越産、琵琶湖産、さらに岐阜県木曽川の河川敷内の池産)。以上述べたように、研究計画は、ほぼ一年半おくれてしまった。しかし、申請テーマではないが、重要な他の研究テーマ・少量の保存試料で達成できる研究テーマを優先的に実施することにしたのである。その一つは、5月中旬から実施するAFM装置を用いるスパズモネーム細繊維束の微細構造分析である。豊橋科学技術大学准教授に就任した永井萌土博士との共同研究である。英文論文の執筆余裕はないので、まだゼロ論文数。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究の申請が採択される以前の東関東大震災の日(3・11)に、浅井博自身が大震災的病気の通知を杏林大学血液内科教授から受けた。そこで、他のある病院に入院し、緊急治療をおけることになった。約1ヶ月間入院し、その後3ヶ月間毎週通院した。経過は良好。翌年の現在、4月から年一回ごとの1ヶ月間週1回の通院が必要。そこで、琵琶湖での巨大ツリガネムシの採集は不可能となった。したがって、理論生物物理学的研究と実験研究の準備を行っていた。英語論文執筆の余裕はまだない。学会発表と依頼講演のみ。

今後の研究の推進方策

朝日研の大学院生を指導・動員して、ツリガネムシの一種であるカルケシウムの大量培養を始める。三菱科学財団に申請した研究テーマも行う。分析用超遠心機を預けてあった日本医科大学新丸子分校から早大理工学部に移転して、スパズミンとスパコネクチンとの相互作用研究に供する。また、蛍光相関ペクトロスコピーの立ち上げも行う。

次年度の研究費の使用計画

一年半ほどの計画研究テーマの推進は突発的な事情によりおくれることになったが、残りの1年半で計画研究を実行できる見通しである。スパコネクチン蛋白質のペプチド一次構造分析やそれをマーカーとしてもちいるDNA一次構造分析は同じキャンパス生物学科所有の装置を使用して研究経費を削減できる予想である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 「Ca2+駆動カルノーサイクルの分子的機構」2012

    • 著者名/発表者名
      浅井 博
    • 学会等名
      生体運動班合同会議
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2012年1月6日
  • [学会発表] 「発散関数で表現するカントールの連続体仮説の証明」2011

    • 著者名/発表者名
      浅井 博
    • 学会等名
      湯川記念館研究会;非平衡の物理 マクロからミクロへ
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2011年8月20日

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公開日: 2013-07-10  

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