生体酵素や無機ナノ粒子のようなナノサイズの触媒は、化学合成やエネルギー生成において多くの応用可能性を秘めている。本研究では、たった一つの触媒上における分子の吸着挙動や界面反応の観測に応用できる水溶性蛍光プローブを開発した。水溶性を高めるためのスルホン酸と反応部位であるジニトロフェニル基を持つ還元応答型蛍光プローブを用いて、単一触媒ナノ粒子上での光誘起電子移動反応の単一分子蛍光観察に成功した。さらに、カテコールを修飾したBODIPY蛍光色素を用いて、金属酸化物表面における吸着サイトの位置を光の回折限界を超える空間分解能で特定した。
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