分子集積構造は完全な秩序をもつ結晶からほとんど無秩序なアモルファルまで多様であるがその性質や機能は分子の集まり方に支配されている。分子集積構造の理論的予測を可能にすることが望まれるが、自由度が大きく、分子間相互作用が微妙で、探索に莫大な時間がかかるため、非常に困難な課題であった。 本研究では、新しい探索アルゴリズムを種々検討した結果、研究代表者が開発した超球面探索法を応用して探索を進める際に、分子骨格の結合が維持された構造のみ探索を継続し、結合が維持されない構造をそれ以上追跡しない制限をつけて探索する方法によって、極めて高い効率で分子集積構造の自動探索が可能になることを見出した。
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