研究課題/領域番号 |
23655048
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
雨夜 徹 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20397615)
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キーワード | スマネン / ボウル型π共役系分子 / πボウル / ジルコニウム |
研究概要 |
今年度は、新たにスマネニル配位子を有するチタノセン錯体の合成と昨年度合成したスマネニルジルコノセンジクロリド錯体の還元によるη9型錯体の合成と窒素の還元を検討した。 昨年度合成したジルコノセン錯体と同様の方法を用いて、スマネニル配位子を有するチタノセン錯体の合成に取り組んだ。スマネンのモノベンジルアニオンをシクロペンタジエニルチタニウムトリクロリドで処理することにより錯形成を行うと、望む錯体は得られずスマネンのカップリング体が生成することがわかった。そこで、シクロペンタジエニルチタニウムトリクロリドの代わりにシクロペンタジエニルチタニウムトリイソプロポキシドで捕捉することで、対応するチタノセン錯体が生成した。 窒素雰囲気下、スマネニル配位子を有するペンタメチルジルコノセンジクロリド錯体をトルエン中、過剰量のナトリウムアマルガムで処理したところ溶液の色が黒茶色へ変化した。生成物の同定を現在検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
スマネニル配位子を有する種々のメタロセン錯体が合成できた。また、窒素の還元も検討している。
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今後の研究の推進方策 |
現在、検討しているジルコノセン錯体の還元によるη9型錯体合成に取り組む。還元剤の選択が鍵になると思われるので幅広く種々の還元剤を試していく。スマネニル錯体を用いた窒素固定を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
配位子合成および錯体合成のための試薬、それらの実験に必要なガラス器具、消耗品類をはじめとする物品費に使用する。また、国内の学会等における成果発表のための参加登録費や旅費に使用する予定である。
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