不安定化学種の包括的な解析を実現することを目的とし、極低温により不安定化学種を安定化させるHPLC分離分析手法の開発を行った。新たに開発した装置を用い、主として液化二酸化炭素を移動相とするODSカラムを用いた条件での分離挙動を-35~-5℃で調べたところ、-15℃付近で試料の保持・分離性能の双方が特異的に変化することが。すなわち、-15℃付近で固定相の状態変化が起こっている可能性が高いことが示唆された。低温条件下での不安定化学種の試みとして、電気化学反応によりオンラインで生成させたキノンラジカルの分析を試みた。電気化学反応に併せてクロマトグラムの変化を確認することができた。
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