ZnOやSiナノワイヤーアレイ構造を大面積で均一に作製する手法を確立した.これらの表面ナノ空間にイオン液体を保持し,ローダミンBの水溶液と接触させた.その結果,ローダミンBは水相からイオン液体相へ千倍以上濃縮抽出され,高感度に蛍光検出できることを見出した. 一方,光機能性の分子集積体による分子情報の増幅についても検討した.カチオン性脂質のキャスト膜とアニオン性色素の水溶液を接触させると,適切な組み合わせの場合,膜表面が高次構造化することを見出した.このとき色素はJ会合体を形成し,蛍光標識した生命分子等へのエネルギー移動によりこれらを高感度に蛍光検出できることを明らかにした.
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