ポルフィリン異性体N-混乱ポルフィリン(NCP)は「混乱ピロール環の反転と隣接ピロール環との縮合」により生成するN-フューズポルフィリン(NFP)に変換される。これら類縁体は通常ポルフィリンとは異なる特性を有し、その生体化学応用は興味を持たれてきた。本研究ではNCP/NFPの構造変換を基軸に i)特定分子種のバイオセンシング、ii) NCPの生体分子プローブ利用、iii)四重鎖DNAの構造制御、の3課題を遂行し、i)ではNFP/NCP変換反応を駆使したバイオチール・センシング、ii)からはトレースレスNFP/NCP相互変換反応、iii)ではNFPによるG4DNAの構造変換、に成功した。
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