本研究は液体薄膜の物性を研究する分野を創生するためにその粘弾性を測定する装置を開発することを目的としたものであり、振動するガラス基板上に付着した微小液滴の振動観察および超高粘性液体の表面物性を絶対評価するための手法の開発を行い、基板上の液体振動モードと液体の表面張力、粘性などとの関係を明らかにした。また、超高粘度の液体でも表面張力と粘性を同時に1分程度で測定する手法の開発に成功し溶融するポリマーの表面張力の温度変化の観察などを行った。さらに、液膜研究の学問分野としての確立を目指した活動を行った。
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