研究課題
挑戦的萌芽研究
ホッピング機構を考慮して高分子電解質膜(プロトン伝導膜)内部のプロトン(H+)およびOHラジカルの輸送現象を分子論的に解析できるシミュレータを開発し、このシミュレータを用いて高プロトン伝導性と低OHラジカル伝導性が同時に発現する高分子電解質膜内部の水クラスターの微細構造に関する知見を取得し、プロトン伝導性と耐劣化性能に優れた高分子電解質膜が有する特性の提案を行った。その結果、量子化学計算により得られたエネルギー障壁を精度良く表現できるプロトンホッピングのモデル化に成功し、そのモデルを組み込んだプロトン輸送シミュレータを構築することにも成功した。そのシミュレータを用いて含水率を変化させてプロトンの拡散係数を求めたところ、含水率が上昇するにつれて拡散係数が増加すること、プロトンの拡散係数よりも水の拡散係数のほうが大きいことが明らかとなった。
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Journal of Computational Chemistry,Japan
巻: Vol.12, No. 1 ページ: 8-15
ECS Transactions
巻: Vol.50, No.2 ページ: 175-181
巻: Vol.50, No.2 ページ: 859-868
http://www.ifs.tohoku.ac.jp/nanoint/