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2012 年度 実績報告書

遺伝子群発現プラズマ流による細胞反応誘導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23656128
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 岳彦  東北大学, 流体科学研究所, 教授 (10302225)

キーワード流体工学 / プラズマ流 / 細胞 / 遺伝子発現 / 化学輸送
研究概要

本研究は,プラズマ流の細胞への干渉作用を利用して,標的とした遺伝子群を選択的に発現させ,細胞反応を誘導する手法を開発することを目的とする.
平成24年度は,平成23年度で行った,①プラズマ流の物理刺激が細胞界面に輸送される機構,②遺伝子群の発現解析,③細胞界面構造の変化の解析を基盤に,④細胞反応誘導法の開発について取り組んだ.当初計画に従い,平成23年度に解析した遺伝群の発現解析について,再現性と定量評価の検証を行った.再現性については,網羅的遺伝子解析法の1条件当たり4サンプルの解析を行い,データの信頼性について検証した.また,定量評価については,リアルタイムPCRにより抗酸化遺伝子発現について検証した.網羅的遺伝子解析については,解析ソフトGene Springを導入して,クラスター解析,GO解析などを行い,過酸化水素との違いが有意に存在することを示した.特に,Unfolded Protein ResponseやActivation of the AP-1 family of transcription factorsなどに関する遺伝子群発現経路について,プラズマの刺激が過酸化水素より大きくなることを示した.また,プラズマ輸送機構についても検証し,化学輸送を支配する熱流動場生成機構が液面表面の帯電により大きく影響を受けることを明らかにした.また,帯電の極性が変化することと,印加している電界の向きが同期することで,印加電圧の極性に関わらず一方向に流動場が形成されることを明らかにした.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 大気圧プラズマ流処理培地への暴露によるHeLa細胞の機能応答2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤岳彦
    • 学会等名
      日本機械学会第25回バイオエンジニアリング部門講演会
    • 発表場所
      つくば
    • 年月日
      2013-01-09
  • [学会発表] Development of plasma sterilization device using atmospheric air2012

    • 著者名/発表者名
      Takehiko Sato
    • 学会等名
      II International Conference on Antimicrobial Research
    • 発表場所
      ポルトガル・リスボン
    • 年月日
      20121121-20121121
  • [学会発表] 大気圧プラズマ流の照射によるHeLa細胞の生体応答2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤岳彦
    • 学会等名
      第28回九州・山口プラズマ研究会
    • 発表場所
      大分
    • 年月日
      20121111-20121111
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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