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2012 年度 実績報告書

シリコンのプラズマCVD薄膜生成におけるエピタキシャル成長の分子動力学法解析

研究課題

研究課題/領域番号 23656143
研究機関東京大学

研究代表者

澁田 靖  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90401124)

キーワード分子動力学法 / シリコン / エピタキシー / CVD / ナノクラスター
研究概要

本研究では,シリコンのプラズマCVD薄膜生成における初期クラスター形成過程を分子動力学(MD)法により解析し,エピタキシャル成長最適条件を導くこと研究目的とし,メソプラズマにおいて,X線小角散乱その場計測により得られた数nmのナノクラスターの存在と低温高速高品質エピタキシャル成長との相関関係を基に,これまで申請者が独自に開発してきたナノクラスターと基板の相互作用を一意に取り扱えるMDモデルを拡張し,クラスター構成原子が衝突・拡散・エピタキシャル成長する全過程を解析した.
具体的に,平成23年度は,Lennard-Jonesポテンシャルを用い,まず気相Siが凝集する過程の計算を行い,冷却速度・気相Si密度と得られるSiクラスターサイズの相関性について考察した.さらに得られた典型的なSiクラスター構造を初期構造とし,Siナノクラスターの基板への衝突過程の計算を行い,温度・サイズ依存性について検討した.高温・小さいクラスターほどエピタキシャル成長しやすいことを直接確認できた.この知見をまとめ雑誌「Journal of Applied Physics」に投稿し,掲載された.また本結果を国際会議IUMRS-ICA 2011で発表し,Outstanding Poster Awardを受賞した.
平成24年度は,三体ポテンシャルであるTersoffポテンシャルを用い,SiクラスターがSi(100)基板に対してエピタキシャル成長する過程を解析した.この知見を雑誌「Chemcal Physics Letters」に投稿し,掲載された.さらに,Hの影響を調べるべく,
Si-HクラスターとSiクラスターによりエピタキシャル成長過程を比較した.この結果をまとめ,論文投稿する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Nanocluster dynamics in fast rate epitaxy under mesoplasma condition2013

    • 著者名/発表者名
      L.W. Chen, Y. Shibuta, M. Kambara, T. Yoshida
    • 雑誌名

      Chemical Physics Letters

      巻: 564 ページ: 47-53

    • DOI

      doi:10.1016/j.cplett.2013.02.005

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Molecular dynamics simulation of Si nanoclusters in high rate and low temperature epitaxy2012

    • 著者名/発表者名
      L.W. Chen, Y. Shibuta, M. Kambara, T. Yoshida
    • 雑誌名

      Journal of Applied Physics

      巻: 111 ページ: 123301

    • DOI

      doi:10.1063/1.4729057

    • 査読あり
  • [学会発表] Nanocluster dynamic simulation during high rate epitaxial deposition under mesoplasma condition2012

    • 著者名/発表者名
      L.-W. Chen, Y. Shibuta, M. Kambara, T. Yoshida
    • 学会等名
      11th APCPST + 25th SPSM
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      20121002-20121005

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公開日: 2014-07-24  

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