小型永久磁石は外部からの熱の流入によって温度が変化し、磁場強度が増減する。永久磁石の磁場を安定させるために、磁石内に相変化蓄熱材を冷媒として循環させることによって磁石温度を安定化させる。本研究では、温調された相変化蓄熱材をネオジウム磁性体周囲に循環させ、磁場安定性の向上を試みた。 本研究では冷媒循環が可能な小型永久磁石を製作した。磁石周囲と勾配磁場コイルに冷媒を循環させて磁石温度を安定化させた。その結果、冷媒を循環させることにより磁場が安定化した。一方、相変化蓄熱材を冷媒に用いた場合は安定化の効果はあまり現れなかった。
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