母体材料として不純物を添加しない酸化鉄(α-Fe2O3)薄膜及びBi系酸化鉄強誘電体薄膜(BiFeO3)を選択し、パルスレーザ堆積(PLD)法により太陽電池構造を作製した。その結果、α-Fe2O3 薄膜ショットキー太陽電池で明瞭な光起電力特性を確認すると共にα-Fe2O3へのTiやCu添加に対するドーピング効果があることを確認した。さらにNd添加BiFeO3薄膜太陽電池で強誘電性分極誘起光起電力効果を確認し、透明酸化物電極の利用による変換効率の大幅な改善に成功し、この新規光起電力効果が反電界効果に由来することを明らかにした。
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