本研究では、粘菌などの生体組織表面を超臨界流体プロセスによりメタライズした。粘菌は効率的なネットワークを形成するので、解探索という情報処理能力を持つので導電性を付与できれば高速な電子回路を形成できる可能性がある。 メタライズは、 超臨界 CO2 中で金属錯体を水素還元して行った。一般にこの反応は金属下地上でのみ進行するが、生体組織では特別な前処理を施さずに数ミクロン程度の Cu や Pt を堆積することができた。 実験に用いた生体組織は超臨界流体中で 200℃程度までは形状的に大きな変質をきたすことはなかった。
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