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2011 年度 実績報告書

ナイキスト波長多重光多値変調信号の長距離光ファイバ伝送技術

研究課題

研究課題/領域番号 23656233
研究機関東京大学

研究代表者

五十嵐 浩司  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80436534)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワード光ファイバ伝送 / 波長分割多重技術 / ナイキストフィルタリング
研究概要

本研究の目的は、矩形状スペクトルを有する光信号を符号速度周波数間隔で波長多重する、ナイキスト波長多重伝送システムを実現し、その性能を評価することである。
ディジタル信号処理とディジタル・アナログ変換器を用いて、符号速度周波数の両側は帯域の矩形状スペクトルを有する8値電気信号を発生させ、それを用いて光直交振幅変調することで、10GHz帯域矩形状スペクトルを有する10Gsymbol/s 64直交振幅光信号を生成した。この信号品質を評価した結果、矩形状にsペクトルを制限しているにもかかわらず、10-6以下のビット誤り利率が得られるほど、高品質な64QAM信号が得られていることが示された。
この矩形状スペクトルを有する64QAM信号を2波長準備し、それら信号の波長をどこまで近づけることが可能なのかを明らかにした。符号速度周波数10GHzまで密に波長多重しても、エラー誤り率は10-4程度に抑圧され、伝送に十分な性能が得られた。このエラーの原因は、ディジタル・アナログ変換器の歪みによって発生した高調波スペクトル成分によるクロストークである。更なる高品質化には、超高速ディジタル電子回路の高性能化が必須である。
最後に、ナイキスト波長多重64QAM信号のファイバ伝送実験を行った。ビット誤り率が10-3まで劣化してしまうが、50kmファイバ伝送が可能であることが示された。この制限は、ファイバ非線形性によって線形クロストークが増強されてしまうためであることがわかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 光領域における時間軸拡張とその超高速実時間光信号波形測定への応用2012

    • 著者名/発表者名
      五十嵐浩司
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      岡山(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-22
  • [学会発表] ナイキスト波長分割多重QPSK光信号の非線形伝送シミュレーション2012

    • 著者名/発表者名
      渋下要、加藤一弘、五十嵐浩司、菊池和朗
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2012-03-21
  • [学会発表] 時間軸拡張を用いた超高速光信号波形のシングルショット測定2011

    • 著者名/発表者名
      五十嵐浩司、薄衣雅俊、加藤一弘、菊池和朗
    • 学会等名
      電子情報通信学会光通信システム研究会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2011-10-28
  • [学会発表] 平面光導波路型光有限インパルス応答フィルタとその超高速光等化への応用2011

    • 著者名/発表者名
      五十嵐浩司
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      札幌(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-13
  • [学会発表] 有限インパルス応答フィルタを用いた伝達関数の任意制御2011

    • 著者名/発表者名
      五十嵐浩司
    • 学会等名
      第72回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      山形(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-02
  • [備考]

    • URL

      http://www.ginjo.t.u-tokyo.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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